日記・作品メモ・更新情報etc……好きなことを、好きなように。
『藍咲旅館』の雑記でもあります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
思い付いたのでメモメモ、
別口でバレンタインネタはまだまだ書いてます……いやいいんだ、うちはバレンタインとホワイトデーを一緒に祝ってるんだからいいんだ遅くても!(暗示)
メールとか拍手とかのお返事が遅くてごめんなさい、予想外に時間が無くて(>_<)
今はちょこちょこ、文章をストックしておきたい所。
「踊るココロ(仮題)」
恋はいつでも、彼女の言うことを聴いてくれない。勝手に騒いで勝手に動いて、気付いた頃にはあっさりと終わってしまうのだ。
「心が躍る」とはよく言ったものだが、おそらく正確には心とは「踊る」もの――否、「踊らされる」ものに過ぎない。
しかも彼女を散々振り回した揚句、大抵の場合結果は惨敗。
それでもすぐにまた落ち込む彼女の手を引いて、新しい出会いへと導いていく。彼女を、幾度と無く突き落とすために。
ならば、心を閉ざせばどうだろう?
何も見ず何も聴こえず何も話さずにいれば、雁字絡めにされた心は叫ぶどころか暴れることさえ叶わない。彼女に全く届かないのだから、やがては意味も失う。
ゼロはプラスにならない。
ただし、マイナスにもならない。
これで彼女の心は晴れて安泰、平和そのものに至る訳だ。
「……何言ってんだかなぁ、俺にはさっぱりだ」
彼女の話を聴き終えるや否や、彼はふんと鼻を鳴らした。手にはビーズらしきものがたくさん詰まった小瓶を携えており、太陽に翳すときらきらと光を反射する。
目を丸くした彼女に、彼が言う。
「だけど、俺はあんたにしたいことをする。
……これ、全部集めたから」
小瓶に入っているのは、元は彼女が大切な人から貰ったブレスレットであったはずの欠片。引っ掛けて壊して、端から飛び散ってしまったはずの欠片。
彼はそれを見かけ、拾ってくれた。
だが彼女はそのことさえも過去の相手を思い出すようで辛く、「要らない」と叫んで逃げ出した。
――まさか彼が自分を探し出して、訪ねてくるなどとは夢にも思わずに。
差し出された小瓶をじっと見つめてから、彼女は項垂れる。
ブレスレットが壊れたのは運命で、これにより完全に心が踊らなくなるのなら構わないと思っていた。二度とあの男を思い出すこと無く、幸せに生きられるのではないかと信じかけていた。
なのに。
「……あ、あたしは……」
「ブレスレットが嫌なら、ストラップにでもしたらどうだ?
壊れたならまた作り直せばいいし、形が気に入らないなら形だって変えればいい」
彼の笑顔に、戸惑ってしまう。
閉ざされた心が拘束をするりと抜け出して、独りでに踊り出してしまう。
「……っ、どうして……?」
これが恋なのだと今更思い出して、彼女はほんの少しだけ泣いた。
別口でバレンタインネタはまだまだ書いてます……いやいいんだ、うちはバレンタインとホワイトデーを一緒に祝ってるんだからいいんだ遅くても!(暗示)
メールとか拍手とかのお返事が遅くてごめんなさい、予想外に時間が無くて(>_<)
今はちょこちょこ、文章をストックしておきたい所。
「踊るココロ(仮題)」
恋はいつでも、彼女の言うことを聴いてくれない。勝手に騒いで勝手に動いて、気付いた頃にはあっさりと終わってしまうのだ。
「心が躍る」とはよく言ったものだが、おそらく正確には心とは「踊る」もの――否、「踊らされる」ものに過ぎない。
しかも彼女を散々振り回した揚句、大抵の場合結果は惨敗。
それでもすぐにまた落ち込む彼女の手を引いて、新しい出会いへと導いていく。彼女を、幾度と無く突き落とすために。
ならば、心を閉ざせばどうだろう?
何も見ず何も聴こえず何も話さずにいれば、雁字絡めにされた心は叫ぶどころか暴れることさえ叶わない。彼女に全く届かないのだから、やがては意味も失う。
ゼロはプラスにならない。
ただし、マイナスにもならない。
これで彼女の心は晴れて安泰、平和そのものに至る訳だ。
「……何言ってんだかなぁ、俺にはさっぱりだ」
彼女の話を聴き終えるや否や、彼はふんと鼻を鳴らした。手にはビーズらしきものがたくさん詰まった小瓶を携えており、太陽に翳すときらきらと光を反射する。
目を丸くした彼女に、彼が言う。
「だけど、俺はあんたにしたいことをする。
……これ、全部集めたから」
小瓶に入っているのは、元は彼女が大切な人から貰ったブレスレットであったはずの欠片。引っ掛けて壊して、端から飛び散ってしまったはずの欠片。
彼はそれを見かけ、拾ってくれた。
だが彼女はそのことさえも過去の相手を思い出すようで辛く、「要らない」と叫んで逃げ出した。
――まさか彼が自分を探し出して、訪ねてくるなどとは夢にも思わずに。
差し出された小瓶をじっと見つめてから、彼女は項垂れる。
ブレスレットが壊れたのは運命で、これにより完全に心が踊らなくなるのなら構わないと思っていた。二度とあの男を思い出すこと無く、幸せに生きられるのではないかと信じかけていた。
なのに。
「……あ、あたしは……」
「ブレスレットが嫌なら、ストラップにでもしたらどうだ?
壊れたならまた作り直せばいいし、形が気に入らないなら形だって変えればいい」
彼の笑顔に、戸惑ってしまう。
閉ざされた心が拘束をするりと抜け出して、独りでに踊り出してしまう。
「……っ、どうして……?」
これが恋なのだと今更思い出して、彼女はほんの少しだけ泣いた。
PR